渋谷区立松濤美術館
今日は松濤美術館(http://www.shoto-museum.jp)の展示会「終わりのむこうへ:廃墟の美術史」へ行ってきました!!
なぜ行ったかというと廃墟が好きだからですね!
あの人工的な建築物と自然の織り成す前向きに退廃的な気分は本当に心地よいです。そのまま腐り果てたくなります。
今回もあまりにも情報無しに行ったので入って驚きでした!
内装というか建物自体がめちゃくちゃ綺麗!
真ん中に噴水と言うのがいいですね!夜の写真はどれも綺麗でした。
内装もシックでお洒落でした。
建物見学ツアーというのもやっているらしく有名みたいですね。
後から調べたことですが、白井晟一と言う人が建てたみたいですね。
寡聞にして知りませんでした。建てた建物も調べたのですがどれも見たことないものばかりでした…。
知識不足を痛み入るばかりです…。
全体の流れとして、
・西洋の古典的なモチーフとしての廃墟
・画家の想像を織り交ぜた廃墟
・廃墟画に出会った日本人
・シュルレアリスムと幻想の廃墟
・未来の廃墟
のような順番でした。
絵は全く詳しくないので見て楽しむだけでシュルレアリスムとかよくわかんなかったんですけど
未来の廃墟へと時系列が進んでいく展示方法はとても面白いと思いました。
そんな絵を描いている人がいるというのもびっくりでした。
先ずシャルル・コルネリウス・ド・ホーホの「廃墟の風景と人物」(http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/174837)に心奪われました。
たぶん普通に綺麗な絵だからだと思いますが…。
この緻密さと幻想は写真では無理でまさに頭の中の理想の風景という感じです!
一章はみんな好きです。
その他だと「ブゾール城と廃墟」が綺麗でした。行ってみたい!
しかし、日本画は廃墟向いてないですね…。大胆な構図では廃墟の良さが全く出ないです。
木造建築という文化のせいでしょうか?狭い国土のせいでしょうか?
木造の建物の廃墟もなかなかいいと思うんですけど…。いい絵はなかったです。
現代の作品でいいと思ったのは、
今井憲一の「バベルの幻想」(https://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/kmma/calendar/2009-2010/collect_3-2009.html)ですかね。
廃墟か?とは思いますけど、あの幻想なのか実際なのか判断つかない感じがなんか良かったです。
でも螺旋の物体が現実感出ててあそこに何かメッセージがあるんだろうなと思ったけどわからなかったです。
後は、
麻田浩の「旅・卓上」ですね。
廃墟ではないな、と思ってみてましたけど
机と複数の窓の先に映る風景が旅情があって希望に溢れる感じで楽しかったです。
そんなこんなでどんどん廃墟なのに未来というなんとも倒錯したテーマになっていくんですけど渋谷の廃墟とか萌えますね。
ただ、もっとガラスは壊れてるだろとか考えてしまうのはダメですね。
でも楽しかったです。
この展示会は1/31までなので行き逃しのないように!
以上。